モノを作ったら仕様書を奉納するのが製造業者の務め、ということで、興味のない方には面白くもなんともないスペック紹介です。
実車について言わずと知れた、クハ79の最終増備グループである全金車の中の、試作グループ4両のうちの1両です。詳しいことはお手元にお持ちの資料本を見ていただいた方が良いかと。
旧国好きで、「オレはクハ79の全金が大好きで」という方はあまりいらっしゃらないですよね、多分。形態的なバラエティに欠ける、旧国らしくない。
末期の富山港線を訪れたことがありますが、クモハ73はまだしも、全金車に統一されていたクハ79は全部同じに見えて、「おもろないのぅ」と思ったもんです。
ただ、国電発展の歴史という観点では、ハイブリッドとまでは申しませんが、新性能電車の香りが最も色濃く漂う最後の旧性能の新製車種という位置付けから、特徴のある車種とも言えるでしょう。
ベースキットについて
GMの一体ボディです。実はこの車両が作りたいから!というよりは、GM-201の73系6両セットに入ってたから、という消極的な理由からの製作です。
このボディ、雨樋の位置がまるでデタラメ。だもんで、削って、エバーグリーンの100番、0.25mm×0.5mmという一番細いスリップを接着して作り直しています。適当にやったわりにはまずまずかと。
ドア灯は尾灯のレンズを転用していますが、ややオーバースケールです。
いつかタヴァサのキットにもトライして、両車を並べてみたいもんです。
パーツ・リスト<屋根>
信号炎管:カトー04-0707
グロベン:キット付属
<正面、妻板、及び側面>
前照灯:銀河N-013
尾灯:ボナP-206
手すり・ワイパー :タヴァサPN-474
運行表示灯:タヴァサPN-419
貫通幌 :GM61-1
乗務員扉取っ手 :イエロートレインKP-499
<床下>
TNカプラー :トミックス0334
TNアダプター :ボナP-001
ATS車上子 :タヴァサPN001
乗務員ステップ :タヴァサPN455
クレーンフック :タヴァサPN456
排障器 :タヴァサPN451
速度検出装置 :銀河P-050
ジャンパ管 :タヴァサPN9406
床ジャンパ栓受け :銀河P-033
黒染め車輪 :カトー11-602
<インレタ他>
ライトユニット :キングスホビーFRU-Y/R
集電板 :キングスホビーKP-041
所属表記 :キシャ会社8
検査表記 :くろま屋50
形式表記 :くろま屋52
乗務員室表記 :トレジャータウンTTL-019
行先表示板 :モリヤスタジオ6092
ボディ単価よりパーツの方がウンとカネがかかるわけですが、基本的な思想として、工作の腕の範囲内で、出来る限りのディテール・アップをする方針でやっています。
パーツ一点ごとに言いたいこともあるのですが、また次回の機会に。
塗装のこと屋根はハンブロール32(ダークグレー)と160(独軍カモフラージュ・ブラウン)の50/50です。旧国の屋根色って、ワタシのイメージは黒~茶なんですよね。ウェザリングで表現するのが正当でしょうが、この色で十分気に入ってます。
床下はRevellの8(艶消し黒)。たまたま当時コレしか手元になかっただけの理由ですが、乾いてビックリ!の艶ナシ具合です。最初はどうかな、と思ってましたが、眺めてるうちにだんだん好きになってきた(笑)。
速度検知ケーブルも銀というのはシックリこないので黒にしています。

↑誰か乗務員扉の取っ手の色差し(真鍮色)に気付いて~!
定員111っちゅうのがまたちょっと悲しい。正しくは136。
しかしこの定員表記部分だけ他から移植してくるのは至難の業かと。
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