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ドイツで蒸機テツ

ドイツでの鉄レポートです。
鉄は熱いうちに打たんならんので、どうか一日だけお付き合いのほどを。

参加したイベントはPlandampf。ドイツではお馴染み、定期列車を蒸機に牽かせるイベントです。無理矢理例えると、福知山を中心に、山陰・福知山・舞鶴・小浜線で、3日間ぐらい100キロ以内を走る列車の3割が3~4日間蒸機牽引に替わる、って感じでしょうか。朝の通学列車もゴーグルとマスクで武装したPlandampfer(※蒸機専門の乗り鉄、蒸機乗りを満喫するために常に窓から身を乗り出し、煤煙を避けるためにゴーグル着用が常識)に占拠されてしまうので、地元の利用者に不興を買っているのは間違いないんですが、まあ、そんなイベントです。参加者は金を払ってInfopackと呼ばれる時刻表を買います。

90年の壁崩壊による東西ドイツ統一の際、戦時体制の非常用として東側に保管されていた稼動可能な蒸機に着目した西側のファンが、当時の東ドイツ国鉄と交渉して実現されたもので、以来脈々と現在に至るまで続いています。

残念なのは、やはり年々イベントの内容が薄くなってきていること。今回もInfopackを受け取って、走る区間の短さ、蒸機牽引の列車本数の少なさ、参戦するカマ(3種4機、うち大形1機)に少々落胆・・・。ま、そんなこと言うてもはじまりまへん、戦友と合流してGO!!

で、ロケハンしてこれまたビックリ、全然撮るとこないやん・・・。蒸機の貨レはDLに置き換えられるし、貨レも同形式の有蓋車を10両ぐらい繋げただけ・・・。ショボイなぁ、パッとせんのぅ、今回は・・・。初めて参加したのは94年、以降96年、02年と、何回か来てますが、もうかつての勢いがなくなってしまったことをあらためて実感。走れるカマも減ってきたし(旧東独国鉄=DR, Deutsche Reichsbahnは、94年に旧西側国鉄=DB, Deutsche Bundesbahnに併合され、新DB=Deutsche Bahnとなり、いわゆる合理化がスタート)、制御システムが新しくなって、蒸機が走れる区間は減ってるちゅうし、内容が悪くなって、参加者=出資者が減って、さらに内容が悪くなる、という悪循環が見えます。

一点だけ好印象だったのは客車です。ものの見事に70年代の客車を揃えて出してきて、ほぼ完璧でした。Plandampfの思想は、「あの頃よ、もう一度!」なワケで、毎回客車にも拘っているのは承知してましたが、これほど見事に当時の客車を出せるあたり、ドイツの鉄道趣味の奥深さを感じずにはいられません。すごいのが、見事に汚れてるんですわ、この客車が。あいにくカマはピカピカでちょっとアンバランスでしたが・・・。

企画者=Organizerの連中って、当日は調整・連絡・意思決定なんかに忙殺されて、好きな場所で写真撮ったり、列車に乗ったりって、ほとんど出来ないと思うんです。もちろん営利目的でやってるはずもなく、それでも彼らを駆り立てるのは、生き生きと活躍していた頃の姿を今一度目にしたい、という蒸機への情熱でしょうか。今回の内容そのものには、あまり満足していませんが、数々の苦労・困難を乗り越えてイベントを実現させているOrganizerには頭を下げるほかありません。Plandampf、前回02年に訪独した際は「もうこれが最後や」と観念しましたが、オランダ駐在の機会を得て再び参加することが出来ました。「もう一度」はもうないと思いますが、どのような形ででもいいから、この先も続いて欲しいなぁ、と願っています。
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※例によってメインをポジで撮ってて、この写真はブログ用ですんで、ポールがカマの顔にかかってるヘボはご容赦を・・・。

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テーマ : 鉄道
ジャンル : 趣味・実用

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お疲れ様でした。。。

大旅行お疲れ様でした。福知山線のたとえでよくわかるような気が致しました。流石、欧州ですね、スケールが違うと感心致しました。いろいろと残念なことがあったようですが、お読みするとかなり楽しいイベントのように思えてなりません。うらやましいです。

ヨーロッパの模型では何か掘り出し物がありましたか?

visiccitudeさん、こんばんわ!
オランダに住んでおりますんで、それほど大旅行でもないのですが、片道600キロ、7時間はかかりますんで、やっぱり疲れます。
保存活動、本当にスケールが違いますね。ドイツにしてもイギリスも、鉄道の所有者が主催するイベントは少なく、半分が営利団体(ツアー会社)、半分がボランティアって感じだと思います。好きな人の数は日本も多いのに、どうしてこれほど差があるのだろう、と溜め息が出ます。
蒸機はもともと好きなんですが、欧州の大形蒸機に魅せられるのは、カマが本気で走るからなんです。平気で11両ぐらい牽いて、100キロで飛ばしてくるんですよ! この迫力は一度経験していただく価値あり、なんですが、そんな簡単に来れませんよね、普通・・・。
エー、模型はですねぇ、欧州型には手を出さないと心に決めておりまして・・・、そのあたりの経緯は、お時間のある時にでも、カテゴリー:模型全般、の記事をご覧いただければ、と存じます。ちなみにさすがというか、模型も市民権を得ておりまして、偶然ですが、ウチの隣のオヤジも好き、坊主のクラスの父親にもお好きな方が居て、と、ただ、奥様が顔をしかめるのは、どの国も同じなようです(笑)。

よくわかりました。。。

おはようございます。

欧州モデルに何故手を出さないか、「模型全般」のカテゴリーを拝見しよくわかりました。でも、折角現地にいらっしゃるのですから、これだけは欲しいというものを1編成そろえておくと、後々記念になるのでは。。。等と思ってしまいます。

私は、以前から海外駐在を希望しながら、国内畑を駆けずり回っておりますので、18201様の環境は羨ましい限りです。

visiccitudeさん、
ご返事遅くなりましてごめんなさい。
「これだけは欲しいという1編成」って、悪くないですね!
ただですねぇ、HOの方からするとお笑いでしょうが、電機+客車3両で2万円オーバーでしょ、N的感覚からすると法外で、どうも尻込みしてしまいます、っちゅうかビンボーなだけですね(笑)。
いや、でもいい思い出になるなぁ、ちょっと考えようかしら・・・(笑)。
海外駐在は苦労も多けりゃ不便・不自由も多いですが、visiccitudeさんにも出番が回ってくるとよいですね!
プロフィール

18201

Author:18201
模型は旧国、撮りは蒸機がサイコーとひとりごちる40歳。子供の服買うかみさんに渋い顔しつつ、いつ作るとも知れぬキットを増やし続ける二児の父。工作スピードが遅いのが自慢。 

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