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蒸気機関車から降る「雨」
蒸気機関車の話題ということでこちらに失礼します。
「北総レール倶楽部」での中島忠夫さんの話でタイトルの話題があったことを思い出しました。
近代的な蒸気機関車はほとんどが蒸気を過熱する「過熱式」蒸気機関車ですが、技術的には発生した蒸気をそのままシリンダーに送り込む「飽和式」蒸気機関車が先行します。飽和式蒸気機関車では、蒸気温度が発生温度(100°C)に近いため、煙突から吹き出された蒸気がすぐに結露し、周囲にまき散らされます。これを中島さんは「飽和式蒸気機関車に近づくと雨が降ってきます」と表現しています。日本では戦後の本線系の蒸気機関車は全て過熱式になっており、昭和30年代に入ると飽和式の機関車は「古典ロコ」と呼ばれる一群に残るだけになっており、まだ古典ロコが多く残っていた時代に間に合った中島さんの世代だと「雨が降る」経験に多く接する機会があったと思われますが、昭和40年代以降は珍しくなったと思われます。現在動態保存されている機関車では、飽和式の機関車は「古典ロコ」に属する若干数の他、梅小路で稼働しているB20型が飽和式です。範囲を海外に拡大しても飽和式の蒸気機関車は若干の古典機に限られると思われます。
「北総レール倶楽部」での中島忠夫さんの話でタイトルの話題があったことを思い出しました。
近代的な蒸気機関車はほとんどが蒸気を過熱する「過熱式」蒸気機関車ですが、技術的には発生した蒸気をそのままシリンダーに送り込む「飽和式」蒸気機関車が先行します。飽和式蒸気機関車では、蒸気温度が発生温度(100°C)に近いため、煙突から吹き出された蒸気がすぐに結露し、周囲にまき散らされます。これを中島さんは「飽和式蒸気機関車に近づくと雨が降ってきます」と表現しています。日本では戦後の本線系の蒸気機関車は全て過熱式になっており、昭和30年代に入ると飽和式の機関車は「古典ロコ」と呼ばれる一群に残るだけになっており、まだ古典ロコが多く残っていた時代に間に合った中島さんの世代だと「雨が降る」経験に多く接する機会があったと思われますが、昭和40年代以降は珍しくなったと思われます。現在動態保存されている機関車では、飽和式の機関車は「古典ロコ」に属する若干数の他、梅小路で稼働しているB20型が飽和式です。範囲を海外に拡大しても飽和式の蒸気機関車は若干の古典機に限られると思われます。
原口さん、
「飽和式」と「過熱式」の説明、ありがとうございます。違いはぼんやりわかっていたつもりですが、「雨が降る」の例えはとてもわかり易いですね。パキスタンの蒸機は雨を降らせていたような気がするのですが、例によって頼りない記憶であまり自信がありません。
「飽和式」と「過熱式」の説明、ありがとうございます。違いはぼんやりわかっていたつもりですが、「雨が降る」の例えはとてもわかり易いですね。パキスタンの蒸機は雨を降らせていたような気がするのですが、例によって頼りない記憶であまり自信がありません。