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濃硫酸専用タンク車
後ろのタンク車ですが、タンク体が細いこと、側梁が無いこと、足踏みブレーキが認められることから、タキ5750型濃硫酸専用タンク車と考えられます。また、社紋は菱形で、中にCI」と書かれているように見え、これは伊藤忠商事の旧社紋板(1990年代に入ってからは「ITOCHU」と大きなロゴでタンク体に直接書かれるようになった)です。私有タンク車の所有者は工場と輸送会社がもっぱらなのですが、濃硫酸専用タンク車だけは商社所有のものがあり、その中では伊藤忠商事所有のものは最も知られたものです。奥に見えるタンク車も同じタキ5750型濃硫酸専用タンク車と思われます。
写真の濃硫酸専用車は地理的条件から、おそらく神岡鉱山関係と思われます。濃硫酸専用車は私の地元の方では安中の東邦亜鉛発送のものを見ることが多く、現在は濃硫酸専用タンクコンテナとなって発送が継続しています。
化成品タンク車はタキ7750型カセイソーダ専用車が旧河合商会から発売されていますが、化成品タンク車の両数としてはおそらくは最多と思われる濃硫酸専用タンク車は真鍮キットを含め、発売がされていません。このため、「NゲージBook」でTOMIXのタム6000型2軸タンク車(現在のタム500タイプ)のタンク体を使ってKATOのタキ3000のTR41台車を組み合わせてタキ300型、4000型、5750型を作る、という手法が紹介されています。積み荷の比重がガソリンは0.7~0.8くらいなのに対し、濃硫酸は1.9と倍以上なので、タンク体の寸法が同じだと荷重が倍以上になり、ガソリン15t積みと濃硫酸35t積みのタンク体容積がほぼ同じになるのがミソです。
写真の濃硫酸専用車は地理的条件から、おそらく神岡鉱山関係と思われます。濃硫酸専用車は私の地元の方では安中の東邦亜鉛発送のものを見ることが多く、現在は濃硫酸専用タンクコンテナとなって発送が継続しています。
化成品タンク車はタキ7750型カセイソーダ専用車が旧河合商会から発売されていますが、化成品タンク車の両数としてはおそらくは最多と思われる濃硫酸専用タンク車は真鍮キットを含め、発売がされていません。このため、「NゲージBook」でTOMIXのタム6000型2軸タンク車(現在のタム500タイプ)のタンク体を使ってKATOのタキ3000のTR41台車を組み合わせてタキ300型、4000型、5750型を作る、という手法が紹介されています。積み荷の比重がガソリンは0.7~0.8くらいなのに対し、濃硫酸は1.9と倍以上なので、タンク体の寸法が同じだと荷重が倍以上になり、ガソリン15t積みと濃硫酸35t積みのタンク体容積がほぼ同じになるのがミソです。
原口さん、
タンク車の特定ありがとうございます。毎回この程度の解像度の写真からバリバリに割り出されるので驚嘆しています。形状のみならず化学の知識に産業界の知識も必要なのが面白さでもあり、とっつきにくさでもあるかもしれません。比重の関係でなるほどこのサイズで35t積みになるんですね! このぐらいで驚いてちゃ素人丸出しもええとこです。
タンク車の特定ありがとうございます。毎回この程度の解像度の写真からバリバリに割り出されるので驚嘆しています。形状のみならず化学の知識に産業界の知識も必要なのが面白さでもあり、とっつきにくさでもあるかもしれません。比重の関係でなるほどこのサイズで35t積みになるんですね! このぐらいで驚いてちゃ素人丸出しもええとこです。