旧型国電50年 II

沢柳健一著
JTBキャンブックス
2003年8月刊
223ページ
税込み1890円
旧国関連の著作も多い、重鎮の本であります。スゲェなあ、こんな昔から旧国撮ってんだなあ、とつくづく感心させられます。先の2冊は1970年前後3年ぐらいの撮影にほぼ統一されているので、なお更そんな印象を強くします。山手線のモハ11ですもんね(笑)。改造・更新に関わる現場の評判や筆者ご自身の感想などの記述もあり、なかなか興味深いところ。車番ごとの車体更新時期や工場による改造形態の違い等が表で示されていて資料度も高い一冊です。写真のサイズが小さいのは残念ですね。
旧国の模型を作ろうとする時、いつの時代の姿にするか、というのは、本来大きな命題であるべき気がするのですが、少なくとも雑誌で取り上げられている作品を見る限り、晩年の姿が圧倒的に多い気がします。テツは誰しもが「あと5年早く生まれてれば・・・」と思うもの、とワタシは信じて疑わないのですが、とりわけ撮り鉄は、自分が撮り始めた時代のちょっと前(見たけど撮ってない)にやたら憧れがあるのではないでしょうか? ワタシは蒸機の撮りもやりますが、今日現在日本国内で復活蒸機を熱心に撮られてる方々は、40〜45歳あたり、つまり全廃の1975年を8〜13歳ぐらいで迎えられた方が多い気がするのです。
話が大きくそれましたが、旧国を模型で再現する際に、晩年の姿を取り上げるケースが多く見られるのは、そんなあたりが関係あるのではないでしょうか? かく言うワタシもやっぱり晩年の姿に拘って作りたいのです。ダブルルーフのモハ11なんてピンとこないし、張り上げ屋根のモハ51なんて言われても、どうもしっくりこない。原形の窓枠とかルーバーとか運行灯窓なんて聞くと、「おっ」と思うくせに、本来のオリジナルの姿にはワクワクしない、というのは、何故でしょね。マニアっちゅうのは不思議な生き物で・・・。
そんな理由で、旧型国電50年 I、は持っていないのでありました。
こちらもまだ書店やweb通販で入手できるようです。
コメント
旧型国電50年1
旧型国電50年 I
原口さん、
旧国本への貴重なコメント、ありがとうございます。
そうですか、Iも買った方がいいですか。改番前なんて、どうでもいいや、と思っていたのですが、確かにクハ55や68の旧サロハ・クロハ改の車両なんかは、元の車両がどんなだったか理解しておらず、そういう点でも最初から勉強するに越したことはないですものね。
仙石線の押込み型ベンチレーターに限らず、執筆者の方の調査への執念と申しますか、よくこんな細かいことまで調べられるものだ、とつくづく感心します。仙石線の旧国、カッコイイですよね。西側びいきのワタシですが、いつか作ってみたい車両達の一つです。
旧国本への貴重なコメント、ありがとうございます。
そうですか、Iも買った方がいいですか。改番前なんて、どうでもいいや、と思っていたのですが、確かにクハ55や68の旧サロハ・クロハ改の車両なんかは、元の車両がどんなだったか理解しておらず、そういう点でも最初から勉強するに越したことはないですものね。
仙石線の押込み型ベンチレーターに限らず、執筆者の方の調査への執念と申しますか、よくこんな細かいことまで調べられるものだ、とつくづく感心します。仙石線の旧国、カッコイイですよね。西側びいきのワタシですが、いつか作ってみたい車両達の一つです。



後編の方に関して、仙石線の改造車に関して、ベンチレーターを押し込み形に交換した車の番号が、資料によって異なっています。いろいろ調べた結果、クモハ54形は004, 005, 007, 101, 103, 105, 107, 109の8両中005を除く7両、クハ68形は052, 058, 060, 062, 086, 090, 102, 106の8両中060, 062, 086, 090の4両が改造されており、「旧型国電50年II」の記述に合っています。一方、73系で、クモハ73363がベンチレーター改造、アコモB更新に入っているのですが、この車は富山港線所属で、芝生さんのHPに写真があり、3段窓、グロベンの原形であることが確認でき、記述が謎です。
70系は資料により改造がまちまちで、モハ70047, 123, 124, 125の4両がベンチレーターの改造がされていますが、多くの資料で047が脱落しています。123, 124, 125が京阪神緩行線から転属しているのに対し、047は新前橋電車区から転入していること、松本運転所に転出したのが3両(047, 123, 124)で、京阪神緩行線から転入した数と同じであることから、047が見落とされやすい様です。